Google検索でみる2025年
2025年 日本で「ナミビア」が一番検索されたのは、いつだと思いますでしょうか?
それは2025年3月、映画『 ナミビアの砂漠 』がAmazon Prime Videoで公開された時期でした。

(Google Trendsをもとに筆者作成)
2024年9月に劇場公開された『ナミビアの砂漠』が、2025年もナミビアの認知度を高めてくれました。
この映画は、カンヌ国際映画祭 国際映画批評家連盟賞 受賞作品で、ヒロインを演じた河合優実さんの演技も好評でした。
山中瑶子監督は本作品で「大島渚賞」も受賞し、審査員長を務めた黒沢清監督は、
「ヒロインのカナは、嵐のごとく怒り狂った果てに、ふと正解をつかんだようだ。」とコメントしたそうです。
Pick Up News 2025
【概要】2025年 ナミビアでは、初となる女性大統領が就任し、究極のクリーンエネルギーである『 グリーン水素 』の開発が進み、『 巨大な 石油・ガス田 』の発見や、ハイテク産業の要である『 レアアース 』の開発も進みました。
資源国としての潜在力や可能性が、改めて注目された年にもなりました。 ナミビアの2025年の実質GDP成長率は、IMFによると約3.6%(日本は約1.1%)でした。
○ ナミビア観光、Visa 必要に!
2025年4月1日から、日本人がナミビアに観光で入国する際には、査証(Visa)が必要になりました。 入国前にオンライン(e-Visa)での申請、または主要空港でのアライバルビザ取得が必要となり、料金は1,600 N$だそうです。
観光で訪問する際は、最新の制度・必要書類をご確認下さい。
○ 初の女性大統領が就任(2025年3月21日):
与党 Swapoのネトゥンボ・ナンディ・ンダイトワ氏( Netumbo Nandi-Ndaitwah)が、2024年12月の選挙で選出され、2025年3月大統領に就任しました(就任時 72歳)。
就任演説では、「女性だから選ばれたのではなく、能力(メリット)に基づいて選ばれた」と話し、「 天然資源からの利益を最大化し、付加価値を高めることで雇用(特に若年層)を創出する」と宣言しました。
○ グリーン水素への取り組みが加速:
ナミビアの過酷な自然環境が、実は豊富な日射量と強い風を活かせる次世代のエネルギー開発に適した場所であり、約1.5兆円の巨大プロジェクトが動き始めました。
JICAの1年間の予算(運営交付金)は約1,500億円規模であり、その約10倍の規模のプロジェクトがナミビアという一つの国で始まりました。 筆者は、このようなエネルギー開発、大規模プロジェクトに従事していましたので、以下にて詳しく解説いたします。
【 そもそも グリーン水素とは?】 太陽光や風力などの「再生可能エネルギー」から得た電気を使い、水を電気分解して作られる水素のことです。
水素は、ガソリンと違い燃やしても二酸化炭素を排出しない 次世代の燃料として注目されています。
グリーン水素は、製造過程でCO2(二酸化炭素)を一切排出しないため、究極のクリーンエネルギーと呼ばれています。
ナミビアは世界屈指の日照量と強風を併せ持つため、世界で最も安く、大量にこの水素を製造できる潜在力を持っています!

(出典:資源エネルギー庁)
【 巨大プロジェクトが開始! 】 南部の港町 Luderitz(リューデリッツ)近郊で、グリーン水素製造プロジェクトである『 Hyphen(ハイフェン) 』プロジェクトの詳細設計が2025年から始まりました。


技術的にもこのプロジェクトは大変興味深いものです。 Luderitzの豊富な日射量を活かした太陽光発電を行うと共に、夜間は発電できない太陽光発電を補完するため、
強い海風を活かした風力発電も併せて行うハイブリッドシステムを採用し、このシステムで発電した電気で、水素を製造します。
また水素のままでは、日本などの遠い国々に運搬することが困難なので、『 アンモニア 』に変換するところまでも実施します。
エネルギー分野や科学に詳しくない方には伝わりづらいと思いますが、大変興味深いプロジェクトです。
資金調達の面からもこのプロジェクトは大変興味深いです。総額約1.5兆円の巨大プロジェクトを、誰が作り、どのように資金調達したか、を明らかにするため、
このプロジェクトを実施するために作られた会社である『 Hyphen Hydrogen Energy 』社に出資した企業、このプロジェクトに融資する主な組織を、以下の図にて記載しました。

《 思ったこと 》 私は、このプロジェクトを通じて、ヨーロッパのしたたかな戦略を感じました。 欧州本国では、ガソリン車から電気自動車への転換を模索しながら、
電気が足りないアフリカでは、電気に代わる別の燃料である『 水素 』をしっかり準備していることが分かりました。また中国企業は、この巨大プロジェクト『 Hyphen 』に建設業者として参画予定です。
『 ルール作りが上手い』欧州が事業者としてプロジェクトを作り大きな構想を描き、『安さ・速さ』を持つ中国企業が建設業者として、実利を得る構図がこのプロジェクトから感じられました。
水素に関する技術を多数有する日本企業は、一般的に『 技術はあるが、ビジネス展開は下手 』と言われています。そんな日本企業ですが、『 日本は経済 一流、政治は三流、外交は五流 』と言われるように、長らく経済分野が日本をリードしてきました。
今回 欧州がナミビアで巨大プロジェクトを創出したことが物語るように、現在の日本のODA・援助の国際協力は、アフリカでも転換点を迎え、国際協力のあり方をアップデートする時期に来ているのかもしれません。
今後は ナミビアのポテンシャルと日本の技術が有機的に結びつき、従来の援助にとどまらず、日本とナミビアの双方がWin-Winの関係を築けることを願っております。(筆者:茂木智仁)
【 アフリカ水素サミットが開催 】
2025年9月、『 アフリカ・グリーン水素サミット』が首都で、前年同様 開催されました。ナミビアが『アフリカの水素のハブ』を目指していることを示すイベントとなりました。
○ 海底油田が発見。調査が進む!
2025年、ナミビア南部沖合の「オレンジ盆地」で巨大油田が発見されました。推定埋蔵量は数十億バレルに達し、石油メジャー等が調査を加速させ、世界中から熱い視線を集めました。

流行した曲!
最後に2025年の流行曲を幾つか紹介したいと思います。
* Mama / DJ Vuyo ft. King Zilla(曲名 / アーティスト名)
* Omapiyano / Gazza x Willy G(曲名 / アーティスト名)
* Take me away / Kandaha(曲名 / アーティスト名)